理念

企画の背景
2005年4月、中国で巻き起こった反日デモ。一方の日本でも中国に対する固定したイメージが急速に流布していきました。日中両国の現状と将来に対する危機感。京論壇はこうした当時の背景と、高い問題意識から東京大学と北京大学の学生有志の手によって生まれました。
過去四年間の開催では、将来の両国の未来を担ってゆく若者たちが、「真の相互理解と深い信頼醸成」を実現するために熱い議論を交わしてきました。2010年、京論壇は五年目の開催を迎えようとしています。かつて政冷経熱と言われ、冷め切っていると言われていた国家間関係は大きく改善の方向へ踏み出しましたが、国民間の相互信頼の基盤は依然として不透明で脆弱なものです。
国民レヴェルで、多少の摩擦が生じても、容易に冷却化しないような信頼関係で結ばれた日中関係を確立したい。相手国を直接訪問し、腹を割った議論を行いながら二週間という時間を共に過ごす京論壇だからこそ、将来を担っていく学生たちに信頼関係の基礎が生まれると私たちは考えます。そして、この未来への投資が、将来の日中関係を変える大きな潮流のきっかけになると私たちは信じています。
京論壇の理念
「共創未来 ~Create the future together~」
京論壇の特徴

【日中両国を一週間ずつ相互訪問】
相手国(民)のことをより深く理解する上で、ただ相手国の学生と接するだけでは不十分と私たちは考えます。生の北京・東京とそこで生活を営む人々を実際に見て、接して、感じて、考えることこそが深い理解に繋がると考えます。二週間に渡る寝食を共にする生活の中では、分科会のテーマを離れて様々なことを語り合ったり、カウンターパートのさりげない仕草や言動の裏にある文化の違いを少しずつ感じていくこともあるでしょう。こうした環境も、日中両国の信頼醸成・相互理解の重要なきっかけとなっています。


【共通言語は英語】
中国語や日本語を共通言語に設定しない理由は大きく二つあります。
一つは専門を問わず多様な学生が参加できる場をご用意したいからであることと、もう一つは通訳を介さず自分たちの言葉で直接カウンターパートと話し合える場を作りたいからです。

伝えたいしっかりした内容があれば少しくらいたどたどしい英語でも十分に伝わります。大事なのは、確固たる自分の意見と、それを伝える、相手の意見をしっかり聞き取ろうするガッツです。


【産官学に跨るフィールドワーク・レクチャー・ディスカッションの場】
京論壇は社会の様々な方々の支援で成り立っています。
日中両国の産官学界を代表する方々が、他では体験することのできない貴重なフィールドワーク、レクチャー、ディスカッションの機会を提供して下さいます。