代表あいさつ
この度は京論壇の公式ホームページをご覧下さり、誠にありがとうございます。京論壇2010日本側実行委員会代表を務めます、山田卓史と申します。
京論壇2010日本側実行委員会のスタッフを代表いたしまして、私の方から京論壇2010を開催するに当たって抱負を述べさせていただきたいと思います。
2006年から始まった京論壇は、今年で五年目を迎えます。
この5年間に、日中関係は大きな変化を見せました。2005年に起きた反日デモに象徴される日中の緊張した関係は、活発化する首脳の往来、アジア重視の姿勢を謳う鳩山外交などを通じて緩みを見せ始めています。
これら外部環境の変化は同時に、京論壇の在り方にも大きく影響を与えています。
「日中の学生が本音で日中問題を議論する」ということ自体に意味があり、その内容も新鮮であった当初の京論壇に対し、現在は議論を行うこと自体は以前に比べ容易な環境にあり、かつ議論の内容も今までの焼き直し以上のものが求められます。変化した外部環境に対し、京論壇としてどのように適応していくか。この点において京論壇2010の真価が問われています。
私ども京論壇2010のスタッフが信じるのは、「議論」の可能性です。
日中間の緊張が以前に比べ緩和してもなお、両国の国民が持つ、お互いに対する根本的な不信感は十分に拭うことが出来ていません。日中の将来を担う者たちが、自分たちの中で今まで築き上げてきたもの、そして未来に対する想いを本音でぶつけ合うことで、参加者達は、自国では認識されていない相手国の実情、両国民の考え方の違い、そして相手国(民)との相対化によって見えてくる自国(民)の姿に気づくこととなります。そうした発見は、参加者のみならず、それを知った多くの方々にとって、お互いに対する不信感を取り除く一助となることでしょう。
もちろん、こういった議論の可能性を引き出すことは決して容易ではありません。
濃密な議論を生み出すためにどういった議題を選ぶか、参加者が活発に意見を出せる環境をいかにして作るか、議論の成果をどのように他の方々に伝えるかなど、私どもスタッフが考えなければならないことは多くあります。
これらの課題に向き合いながら、今秋のセッション本番に向け、日々準備を進めております。皆様にとっても新たな発見が得られるような魅力ある京論壇を作り上げるため、スタッフ一同最大限努力して参りますので、これからも温かく見守っていただければ幸いです。
最後になりましたが、こうして5回目の京論壇を開催する運びとなりましたのは、ひとえにこれまで京論壇を支援してくださった多くの方々のおかげであります。この場を借りて、心より感謝の意を申し上げ、結びの言葉とさせていただきます。
京論壇2010年日本側実行委員会代表
教養学部総合社会科学科国際関係論分科3年
山田卓史
