京論壇東京大学実行委員会2015で階層社会分科会の議長を務めます佐藤です。
先日参加者12名が決定し、ついに東大側の19名が揃いました。
みなさまのご理解ご協力によって弊団体は設立10周年を迎えることができました。設立10周年そして戦後70周年の節目であるこの年に貴重な機会を頂けた喜びと責務を噛み締めて実りある活動を行っていく所存です。
京論壇2015をどうぞよろしくお願いしたします。
さて、初回である今回の記事では6月6日と7日に行われたキックオフ合宿のご報告をさせていただきたいと思います。
東京大学検見川セミナーハウスで行われた合宿は東大メンバーの顔合わせと京論壇の特徴である「価値観の議論」を体験することを目的として行われました。
概要は以下になります。
- 6/6(土)
- 自己紹介
- 日本語ディスカッション
- 6/7(日)
- レクリエーション
- 英語ディスカッション
京論壇というと「東大生」・「北京大生」間の交流に最も焦点が当たりますが、
実は京論壇は「東大生」だけ見ても「北京大生」だけ見ても多様性があり魅力的な人財の宝庫でもあります。初日に行われた自己紹介では参加者全員がそれを感じられたのではないでしょうか。
様々な学生団体で議論を経験してきた議論経験が豊富な上級生、海外生活が長く海外経験や語学力に自信のある下級生や、母国や母国の学生を今までとは異なった視点で見つめたいと参加を決めた留学生など様々なメンバーが今年も集まりました。
自己紹介の後に行われた日本語ディスカッションでは、ウォーミングアップに「北京大生に聞きたいことは何か?」を話し合った後「クローン人間は認められるべきか?」を議論しました。
前半は議論慣れしたメンバーが綺麗に議論を進めていく場面も見られましたが、後半の議論では「人間とクローン人間の違いは何か?」、「クローン人間に人権は認められるべきか?」や、さらに突っ込んだ「人権が認められる条件とは何か?」「そもそもなぜ人権は認められるべきなのか?」といった個々人の常識や価値観を改めて問い直すような問いかけが随所で見られ、非常に白熱した議論となりました。
議論の後には「京論壇の難しさと面白さが分かった」という声を参加者から聞くことができ、企画者冥利に尽きました。
その後に行われた懇親会は、昼間に互いの価値観を交換しあったせいか、その日始めて顔を合わせたメンバーばかりとは思えないほど和気藹々とした会になりました。
二日目は午前中に近くの体育館でレクリエーションを行いリフレッシュした後に合宿最後のコンテンツとなる英語ディスカッションに臨みました。
英語ディスカッションでは、まずいくつか特別なルールを設定した英語の伝言ゲームをチーム対抗で行いました。
このゲームでは単なる「語学力」だけではなく、先を見通して戦略をたてる力、その場で臨機応変にそれらを変える柔軟性やそれをチームに浸透させるリーダーシップなどが求められていたため、英語力に自信のあるメンバーも英語を使ってチームで「議論」する難しさを改めて実感していたようでした。
最後に“Is single-sex school better for education?”というテーマで議論をしました。この議論では、英語に不安があったメンバーも前半のディスカッションでその面白さや自分の役割に気づくことができたのか積極的に発言して議論に参加していました。2つの議論を通して英語力に自信のあるメンバーも不安のあるメンバーもそれぞれが自身の課題を発見することができ今後につながるものになったのではないかと思います。
東大メンバーの親睦を深める、京論壇の議論を体感するという今回の合宿の目的は十二分に果たせたのではないかと思います。
今後は3つの分科会毎に分かれて各々本番セッションに向けて準備を進めていきます。そちらの様子も今後当ブログで紹介させていただく予定ですので、ぜひご覧ください。
それでは今後とも京論壇2015をよろしくお願いします。