みなさんこんにちは。京論壇2015副代表の陳嘉夫です。
先日、歴代のOBOGの方々をお招きして毎年恒例の全体ミーティングが開催されました。
この全体ミーティングは、京論壇2015のメンバーがプレゼンテーションを行い、OBOGの方々からフィードバックをいただくことを通して、議論の課題を認識することを目的としています。議論のどこが弱点で、どう修正すれば面白くなるのか、について熱い議論が行われました。
さて、今回の全体ミーティングを通して、諸先輩方から何度も繰り返され、私の印象に特に残ったフレーズがあります。それは、「その議論のゴールは何か?」という問いです。
実はこの問いは京論壇が常に抱えている問いでもあります。ゴール設定次第で議論の仕方は当然変わりますし、何よりその議論を行うことの「価値」が大きく異なります。私たちは20代そこそこの大学生に過ぎず、知識や議論力は各分野の専門家にかなうはずもなく、具体的な政策提言を行ったとしても、それは洗練されたものとは言えません。しかし、かといってお互いの価値観を交換し、2週間おしゃべりをして交流するだけならば、様々な労力をかけながらわざわざ中国まで赴く理由も薄くなります。
「京論壇の目指すものは何か」「京論壇の価値は何か」
この問いへの明確な解答はありません。それでも私たち京論壇は常に、東大生と北京大生が議論する意味、東京と北京を訪問する意味を考え、価値ある議論を目指さなければなりません。
今回の全体ミーティングで改めて京論壇の議論のむずかしさを実感しました。ミーティング終了後のメンバーの、疲れた表情を見せながらもすぐに議論を練り直そうとしていた姿が印象的でした。