こんにちは。京論壇2015副代表の磯野です。
先日、京論壇の卒業生で国際コラムニストの加藤嘉一さんをお招きし、現役メンバーがお話を伺いました。
京論壇は今年で10周年を迎えます。卒業生はゆうに100人を超え、そのネットワークも京論壇の貴重な財産です。今年は特に過去を振り返る活動にも注力していく予定であり、今日ご報告する会はその一環です。
加藤さんはまず、議論に向き合う上での3つのprinciple(原則)を挙げました。(1)一つ一つの言葉の定義についての議論を怠らないこと。(2)お互いの人生観、世界観まで掘り下げること。(3)そのためにも、敏感なイシューから逃げないこと。
私(磯野)は2014年の議論にも参加していましたが、この3つは議論が面白くなるためにとても重要で、かつ難しいことです。北京大生を本当に理解するには、粘り強く問いかけ続けなければならないという思いを新たにしました。
さらに各分科会の議論の枠組み案に対してフィードバックを頂きました。ここでは全て紹介することはできませんが、たとえば平和分科会については「最初に『平和』の定義を2、3日議論してもいい。戦争が発生していないことなのか。社会が、家族が一緒にいることなのか」。日本・中国の学生にとって平和とは何か、確かに違いがありそうです。早速次のミーティングから枠組みを再検討しています。
創設メンバーの思いに触れて、メンバーそれぞれが京論壇で何を目指すのか改めて考える機会になったと思います。