ここ数日、夏が遠くに逃げてしまったような涼しい日々が続きますね。こんにちは。今回ブログを書かせていただく平和分科会の四年信川絵里です。私は北京セッション開始五日前の9/2に北京に渡り、観光する予定なのですが、「北京って変圧器いるの?」「wifi無いの?!」と直前になってバタバタしております。
さて、「平和」というぼやぼやした概念をどのように扱うべきか私たちはずっと考えあぐねていましたが(※2015-08-10の記事参照)、やっとテーマをしぼりました。現時点で確定しているテーマは(1)「Bilateral Peace」、(2)「Domestic Peace」、(3)「Historical Recognition」、(4)「Post-war Reconciliation」の4つです。(北京大側からの希望で、これに「ISIS」が加わることになりました。)
(1)では国際社会での自国の振る舞い・役割・日本の政策について、(2)では主に人権問題を中心とした国内の“平和”について、(3)では歴史認識の違いやその原因(歴史教育など)について、(4)では戦後補償について、それぞれ話し合う予定です。
今は、これらのテーマを踏まえて参加者全員の価値観があぶり出されるような質問を練っています。明らかにしたい仮説に基づき問いかけを作っても、仮説が見当違いだった場合の逃げ道も網羅しなければなりません。また、もっとふさわしい単語があるのではないか、この表現は誤解を招いたり相手を傷つけたりしないか、とワーディング1つにもこだわります。
全く違う文化・価値観を持った人々と、センシティブなテーマについて話し合う難しさを感じつつ、「こうして戦略めいたものを練っていると議論じゃなくて交渉をしに行くみたいだなー・ω・。」と実はわくわくしています。
そんな呑気な感想を抱いている私ですが、議論を重ねる度に、自分の心に根付いているあらゆる“偏見”について気づかされるのです。本番では、相手の心の底にある価値観や感情の動きに触れながら、自分の中の前提(常識という偏見)にも向き合うこととなるでしょう。
10日後にはもう本番が始まってしまうと思うと、ぞくぞくします……!
では、行って参ります。