こんにちは!
グローバリズム分科会を担当していますユンと言います。
実は、4月上旬に京論壇のメンバーは北京大生たちと議題の打ち合わせをするために北京に渡航して来ました。
しかし、私は一人だけ中国に行くことができませんでした。
そもそも日本人だけ中国に行くときビザが要らないとのことを今回初めて知ったので、「日中って実は仲良しやんけ!」と思いつつ、一個人の力や、意志ではどうにもならない国際関係、国同士の外交的な対立によって自分の生活に支障が出た、不便を感じたのは初めての体験でした。身を以て体験する国際関係論というわけなんですね。
それで、今まで比較的仲良くやって来た中国と韓国が、なんで急に仲を悪くしてしまったのでしょう。
中国の弾道ミサイルが常にアメリカに監視されうるような状況にさらされる上に、米日韓、三者の軍事同盟がいっそ強まるのではないかという恐れが背景にあったのです。東アジアにおけるアメリカの軍事的な影響力が強まることは中国にとっては好ましいことではないのです。
韓国政府は、このような中国からの反発にも構わずサード配置を強行した結果、中国による経済的な報復に遭うことになりました。中国でのロッテ不買ボイコットや、中国人観光客の韓国旅行が禁止されるなど、韓国は多大な経済的な損失を被ることになりました。
韓国は半島という地政学的な特性もあり、歴史上常に敵からの侵略に晒されてきました。植民地支配という直接的な支配はむしろごくわずくな期間にすぎず、それ以前にも韓国は中国という大国を隣国としながら、いかに自主的な外交を保つことができるか奮闘してきました。
しかし現代においては中国のみならず、アメリカ、日本の間に挟まれており、仮に中国の言い分を聞いてあげるとしても、今度はアメリカからの圧力を断ち切らないといけない。経済のほとんどを中国やアメリカなどに頼っている弱小国として、揺さぶる国際関係の波でいかにパワーバランスを保ち、周辺国からの危機を乗り越えるかが韓国の大統領、リーダーに求められる資質といっても過言ではないのです。
だいぶ話が逸れてしまいましたが、日本でこれから生活される皆さんにも、自分の生まれ育った国とは違う見方がありえるとのことを体験してみてもらいたいとの思いで、京論壇にぜひご応募いただければと思います。
ご応募おまちしております。
教養学部超域文化科学分科学際言語科学コース四年 尹美来