こんにちは。2021年度の京論壇代表を務めることになりました、東京大学教養学部4年の前島芳子です。代表就任にあたり、京論壇2021の理念や方針をお伝えします。また、4年生として初めて京論壇に参加したという2020年度の経験を踏まえて個人的な視点から京論壇を紹介するとともに、2021年度に向けて代表としての意気込みを述べたいと思います。
目次
- 京論壇2021の理念と方針
- 4年生から見た京論壇
- 2021年度に向けての意気込み
一、京論壇2021の理念と方針
京論壇2021は以下の2つの理念を掲げて活動していきます。
1、ひとりひとりの価値観を大切にした議論
2、メンバーの多様性に富み、各自がそれぞれ理想の自分を目指して努力できるコミュニティ
ひとつ目は、京論壇の活動の中心である議論に対する理念です。
京論壇における議論は、ディベートや政策立案のディスカッションとは違い、「なぜ?」と繰り返し問いながら、メンバーひとりひとりの価値観を深掘っていくことを大切にしています。これは、本音で語り合いながらお互いをよりリアルに理解し日中両国の促進する点で効果的であり、かつ、自身を内省するという点でもとても有意義です。建前を抜きにして個々人の価値観そのものをぶつけ合うという大学生ならでは議論を通じて、大学生活そして更には人生を豊かにする経験が得られると確信しています。
ふたつ目は、議論を超えたコミュニティ全体に関する理念です。
京論壇には様々なメンバーがいます。学年や性別、専攻などの多様性が担保されていることはもちろん、強みや弱み、性格、思考形態、目標なども人それぞれ大きく異なります。それと同時に、お互いを認め合い受け入れる土壌もあります。多様なメンバーがいる中で、ひとりひとりが自分自身を客観的に見つめ直し、周りから刺激を受けながら理想の自分を目指して努力できる。そんなコミュニティを受け継ぎ、さらなる発展を目指していきます。
二、4年生から見た京論壇
私は2020年度、「日中関係と偏見・誤解」というテーマの分科会に所属し、1年間活動してきました。議論内容の詳細については、他のブログ記事や後日発表される最終報告書に譲りますが、ここでは、4年生として初めて京論壇に参加したという個人的な経験を踏まえて、高学年の参加者という視点から京論壇について紹介したいと思います。
私は4年生での参加ということで、周りと比べても学年が高いほうでした。ただ、高学年だと得られる学びは薄いか、後輩たちに受け入れてもらえないかと言われれば、そんなことは全くありません。同じ分科会に所属していた1、2年生のメンバーは、皆自分の意見を伝えようという意思をしっかり持ち、どちらが年上かわからないほど積極的に議論に参加していました。また、学びは議論中だけに限りません。合宿で一日のスケジュールが終わった後、深夜遅くまで語り合ってくれる後輩たちがいました。休日にご飯に行って様々な話を聞かせてくれるOBOGや同期、後輩がいました。学年に関わらずすべてのメンバーから、相手の価値観に真摯に向き合い自分の価値観を見つめ直す姿勢を学んだように思います。私自身、2020年度は進路や生き方にいろいろと悩んだ年だったこともあり、正面から向き合い内省を促してくれる京論壇のメンバーは学年に関わらず皆とても大きな存在でした。高学年であっても非常に大きな学びを得られるし、想像以上に皆が温かく受け入れてくれる。そんな土壌が京論壇にはあると強く感じました。
今回は私が4年生という立場から京論壇を紹介しましたが、先ほども述べたようにこの団体には多様なメンバーがいます。今後、他の運営メンバーの挨拶が続きますが、それぞれ独自の視点から京論壇を紹介してくれると思いますので、楽しみにしていてください。
三、2021年度に向けての意気込み
2020年度、私は京論壇から非常に多くのことを学びました。京論壇を通じて多くの出会いがありました。北京大生はもちろんですが、東京大学側の先輩、後輩、同期、OBOGとの交流を通じて、価値観が揺さぶられ、大きく視野が広がるような経験を何度もしました。
来年度は、私がそうした機会を提供していきたいです。同時に、私自身も代表という立場からさらなる成長を遂げたいと考えています。こうした想いを持って京論壇2021の運営に全力で取り組んで参りますので、今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。また、少しでも京論壇への参加に興味を持ってくださった方はぜひ新歓期に開催される説明会や面接に足を運んでみてください。京論壇2021の活動において、皆さんと様々な形で関われることを心から楽しみにしています。