メンバーの声① 不思議な7日間だった。「差別」「不正義」という論題であったため、しばしば議論は緊迫した。両国の社会の違い、歴史観の違いが明瞭に浮かび上がる。なにより、同じ情報にアクセスしていない。考え方の基盤が違う。しかし、夜になると一緒にゲームをして、みんなでげらげら笑う。同じ若者なのだ。同じ人間なのだ。そう実感できたとき、心がとても温かくなった。はたと、我に返る。「画面越しでしか話したことがない、誰一人として会ったことがないのだ」と。京論壇は、この繰り返しだった。夏セッションから2か月近く経った今でも、時折あの頃を思い出してニヤリと笑ってしまう。
メンバーの声② セッション開始前までは緊張と不安でいっぱいだったが、いざ始まってみるとあっという間に終わってしまい、反省点・改善点はあるものの全体的に楽しく有意義な時間を過ごすことができた。ディスカッションなどの北京大生との交流を通して、今までの自分の中の中国のイメージが、限られた視点や知識から形成されたものであることを改めて実感し、現実に今中国で生きている人の声を聞けたことが1番の収穫だった。今セッションでは「差別」が議論の中心となりがちで、「抵抗・和解」についてあまり話されなかったように感じたので、次の東京セッションにむけて「抵抗・和解」にも焦点を当てていきたい。